マスクを日常的に付けるようになったので、完全ワイヤレスイヤホンの需要もかなり高まってますよね。
最近は僕もNOBLE AUDIOのFALCON2を使っていたんですけど、1ヶ月も使わない間に売ってしまって、新しい機種に乗り換えました。
Noble audio FALCON 2【NOB-FALCON2】 Bluetooth ワイヤレス イヤホン 防水 IPX7 マイク付き 完全ワイヤレスイヤホン フルワイヤレス (ホワイト)
Wizerdの愛称を持つ聴覚医学師ジョン・モールトン氏による チューニングの評価が高い人気機種でした。
でも、これを買った時にもう1つの候補があって、結局そっちに乗り換えたんですよね。
本記事の内容
NOBLE FALCON2を手放した理由:ちょっとでかい

NOBLE FALCON2の唯一のデメリットは、その微妙に大きい筐体ですよね。
ステム(ノズル部分)も耳の奥まで入るので、フィット感はいいんですけど、長時間着けていると痛くなります。
特に女性は、使う人を選ぶ機種ですね。
耳から飛び出すぎて、落ちないか心配になります。
高額買取対象だった
今回ラッキーだったのは、NOBLE FALCON2が予想外の高額査定で手放せたことです。
eイヤホンで査定してもらうと、新品価格の70%という金額が最大買取額となっており、ケースに薄い傷はあったものの付属品・レシート・保証書も全て揃っている状態だったので、10650円で買い取ってもらうことが出来ました。
そして新しく乗り換えた機種がこれ。
オーディオテクニカ:ATH-CKR70TW
audio-technica Sound Reality 完全ワイヤレスイヤホン 通話性能 防水・防滴 急速充電対応 最大20時間再生 ブラック ATH-CKR70TW BK
完全ワイヤレスイヤホンでオーディオテクニカの製品を買ったのはこれが初めてなんですけど、正直かなり気に入っています。
どれぐらいおすすめ出来るかというと、
とりあえずノイズキャンセリングがついてればいいのなら、ソニーでもAir pods proでもBOSEでもなくこれにしとけ!
と言えるぐらいです。
ノイズキャンセリング対応機種でベストバイ
最近の完全ワイヤレスイヤホン市場ではノイズキャンセリングがトレンドになっているので、色んなメーカーから出てきています。
イヤホンの頭脳となるSOCを開発しているQualcomm社も、アクティブノイズキャンセル機能を備えたQCC5100シリーズを広く提供するようになったので、低コストでノイズキャンセリング機能搭載のモデルを出せるようになりました。
その中でもこのATH-CKR70TWは
- 誰の耳にもすっぽり収まる形状
- 原音に忠実な音質
- 音質を考慮したノイズキャンセリング
- テレワークを意識した最上位クラスの通話品質
- 抜群の操作性
- 手頃な価格
という6拍子が揃ったモデルなんですね。
ATH-CKR70TWの特徴1:小ぶりで負担の少ない形状

多くの完全ワイヤレスイヤホンの中でも、ATH-CKR70TWは少し特徴的な形をしています。
サイズと全体的なフォルムはAir pods proにも似ていますが、もう少しメカメカしい印象です。
通話品質を向上させる目的でこういう形状になっているんですけど、人間工学的にもかなりフィット感が良くなっています。
また充電ケースもかなり小ぶりで、デザイン的にも曲線が多用されていて、高級感があります。
優先イヤホンのような付け心地
形だけで似ているのは、LibratoneのTrack Air+あたりでしょうか。
ただこの機種は内側の黒い部分だけで支えるような形状なので、見た目ほどフィット感はよくありません。
対してATH-CKR70TWの場合は筐体全体で支えるような形になっていて、集音マイクが搭載された本体上部と、下方向に伸びたアンテナ部分が耳の付け根にぴったり収まります。
ステムも程良く長いので、有線イヤホンを付けているように自然な装着感です。
ATH-CKR70TWの特徴2:原音に忠実なチューニング
オーディオテクニカのモットーである原音に忠実なチューニングは、ATH-CKR70TWにも活かされています。
専用アプリで調整することができますけど、デフォルトの状態でも音場が広く、聞き疲れしない立体的な音質だという印象です。
上述したように装着感が良いので、普通に3時間ぐらいは連続で聞いていられます。
接続方式も充実
ATH-CKR70TWの接続コーデックはSBC・AAC・apt-xに対応しています。
特に僕の場合はAndroidスマホで音楽を聞いているので、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ時はapt-xに対応しているかどうかを第一条件として探します。
オーディオテクニカはほとんどの機種に搭載されているので検討していたこともあったんですけど、今まで発売されたものはどうもデザインや装着感が微妙なものが多かったんですよね。
今回でようやく、メーカーも本気を出してきたなと感じました。
ATH-CKR70TWの特徴3:音質に影響を及ぼさないノイズキャンセリング

ATH-CKR70TWのノイズキャンセリング機能は、外のマイクで拾った音を解析して逆位相の音に変換するフィードフォワード方式を採用しています。
アクティブノイズキャンセリングの技術としてはもう1つ、耳に設置している側のマイクからも音を拾って完全にノイズを打ち消すフィードバック方式を追加する方法もあり、こちらはソニーのWF-1000XM3などに採用されています。
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3 : 完全ワイヤレス/ Amazon Alexa搭載 /Bluetooth/ハイレゾ相当 最大6時間連続再生 2019年モデル / マイク付き /ブラック WF-1000XM3 B
ただこの方式を採用すると音質の劣化を招き、それを感じさせないためにデフォルトでイコライザーをかけることになります。
それでは原音に忠実な音質チューニングを施すことは出来ないので、ノイズキャンセリングの効きは多少弱めになるけど、フィードフォワードのみの採用となったようです。
強いノイズキャンセリングは本当に必要?
個人的には、日常使いするのにノイズキャンセリングはそんなに重視することもないと思っています。
そもそも完全ワイヤレスイヤホンを使う環境って、外でながら聞きすることがほとんどなのに、その状態で音楽に全集中するという目的を持つこと自体が矛盾してますよね。
今回のATH-CKR70TWは、飛行機に乗っている環境などは想定せず、あくまで日常使いを目的としていかに自然に使えるものに仕上げるかというところに重きを置いています。
ライブを聞くにしても、レコードを聞くにしても、その音楽だけしか音がない環境って存在しないじゃないですか?
実は強いノイズキャンセリングが効いてるのって、音楽に集中する環境としては非常に不自然な状態なんです。
あまりノイズキャンセリングが強すぎると、上述したように音が痩せてしまったり、他の音が入らない分スピーカーのような臨場感が得られないという弊害も出ます。
それを補うために、過剰な装飾を施してリスナーの耳を「騙す」ようなことをするぐらいなら、僕はこれぐらいのノイズキャンセリングで十分だと思ってます。
人の声は多少入りますけど、耳障りな高音域や空調の音などは有る程度カットされます。
ATH-CKR70TWの特徴4:最高クラスの通話品質

ATH-CKR70TWは、テレワーク時代元年と呼ぶべきコロナ禍の環境が生み出したモデルであるともいえます。
完全ワイヤレスイヤホンは音楽を聞くためだけのものではなく、通話中の音声が相手へどれだけクリアに届くかということも重要視されます。
ヘッドセットを超えた通話用マイク
集音マイクとは別に本体下部へ搭載されている小さなマイクは、ハイレベルなCVCノイズキャンセリング機能を持ち合わせています。
正確に言うと、レコーディングマイクにも採用されているビームフォーミング技術が用いられているんですね。
指向性の強いマイクを口元へ向けられるような形状に設計したことで、自分の声以外が入らないように通話することが出来ます。
使ってみると、相手に聞こえにくいと言われることもなく、周りで雑談しているようなカフェでも他の音は聞こえなかったらしいです。
ATH-CKR70TWの特徴4:痒いところに手が届く操作性
ATH-CKR70TWの本体には、タッチパッドと物理ボタンが両方ついてます。
こんな仕様、今まで見たことないですよね?
右のタッチパッドを2回タップするとクイックヒアスルー機能となり、音楽が最小音量になって周りの音を取り込みます。
また、長押しでGoogleアシスタントが起動します。
左のタッチパッドを2回タップするごとにヒアスルーモード・集音マイクオフ・ノイズキャンセリングモードの3つを切り替えることが出来ます。
更に右の物理ボタンを1回クリックで再生・停止、2回で曲送り。
左の物理ボタン1回で音量アップ、2回で音量ダウンとなっています。
この方式にすれば押し間違いがほとんど起こらないので、細かい気遣いが出来ていて安心感があります。
ちなみに、ヒアスルー機能で聞こえてくる外の音はかなり自然です。
普通にイヤホン付けている感覚を忘れてしまうレベルです。
専用アプリで完全体に
ATH-CKR70TWには専用のアプリ「audio-technica connect」でしか使えない機能があるので、買ったらこれを必ずダウンロードしてください。
アプリで操作出来るのは接続コーデックの設定に、イコライザー、ノイズキャンセリング・ヒアスルー等の切り替えです。
イコライザーはプリセットも選べるようになっているので、自分の好きな音が分からないという人でも安心です。
個人的にはBass boostが、同社のSOLID BASSシリーズよりももう少しバランスの取れた音質という感じで、立体感があって腹に響く低音が心地よい印象でした。
また音量調整が16段階・32段階・64段階で切り替えることが出来るので、自分に最適な音量で聞くことが出来ます。
あと、これはイヤホンの中でも結構珍しい機能なんですけど、左右の音量のバランスが調整出来るようになっています。
片耳だけ難聴で聞こえづらいという人もいるので、こういう細かい気配りはさすがの一言ですね。
ATH-CKR70TWの特徴5:どこまでもユーザー目線を貫いたコストパフォーマンス
ATH-CKR70TWの一番の特徴は、実はその価格にあると思っています。
ここまで紹介してきた機能を見てどう思いましたか?
ソニーやゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンでも付いていない機能も結構多いので、正直3万円近くにはなるんじゃないかと思った方も多いのではないでしょうか?
これだけ詰め込んで2万円以下
今の段階でも、ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンであれば2万円代中盤ぐらいのものがほとんどです。
ソニーは25000円、Air Pods proは27800円、BOSEであれば30000円です。
そんな中、ATH-CKR70TWは19600円という驚愕の価格を実現しています。
ワイヤレス充電は非搭載にしていたり、化粧箱を簡素な造りにしていたりはしますけど、それでもこのデザインと音質、機能性で定価が20000円以下というのは、はっきり言って異常です。
これを読んで気になった方は、まだ在庫があるうちにポチってみてください。
ネットで検索しても意外とレビューは少ないんですけど、この形が次の時代の完全ワイヤレスイヤホンのスタンダードになるんじゃないかという気がしています。
それぐらいおすすめです。