最近休みの日に家でU-NEXTをザッピングしていると、久々に日常系のアニメでハマった作品があったので紹介しようと思います。
2016年に放送されていたようなのですが、リアルタイムで見ようと思うと午前5時に放送されていたので、原作を知っているガチのファンしか見ていなかったのではないでしょうか。
なんとなくジブリのような雰囲気もあり、日常とファンタジーのテイストが絶妙にマッチした作品「ふらいんぐうぃっち」の魅力を語るのに、3分だけ時間をください。
というか読まなくてもいいので、この際今すぐ見てみてください。
「ARIA」や「たまゆら」などが好きな人なら間違いなく癒されます。
ふらいんぐうぃっちとは
「ふらいんぐうぃっち」は、週刊少年マガジンにて連載されていた日常系ファンタジー作品です。
横浜で生活していた見習い魔女の木幡真琴は、15歳になったら独り立ちするというしきたりに従い、又従兄弟の倉本圭とその妹・千夏が住む青森県弘前市に引っ越してきます。
超癒し系アニメ
丁寧に描かれた弘前の風景と、そこで暮らす人々の穏やかな時間の流れが視聴者の心を癒すアニメです。
しかしほのぼのした日常の雰囲気を壊さない程度にファンタジーの要素が加わることにより、1秒ごとの密度が濃く、毎回時間が経つのを驚くほど早く感じる内容となっています。
綺麗な心を持っている人しかいない登場人物
ふらいんぐうぃっち コンパクト Blu-ray BOX
ふらいんぐうぃっちの登場人物は悪意を持っている人が一人もおらず、どこにも敵がいません。
唯一敵意をむき出しにしているのは黒猫のチトにからかわれた犬ぐらいという、見ていてとても安心できるキャラクター構成となっています。
木旗真琴
引用元:http://mobtei.com/archives/130
主人公の真琴は清楚なルックスで天然、かつ方向音痴という特徴を兼ね備えており、魔女だという感じがあまりしません。
見た目が良く放っておけない性格は男性にとって需要しかないのですが、横浜に生まれてここまで純粋に育つのもかなりレア(偏見すみません)な気がします。
倉本圭
引用元:http://mobtei.com/archives/130
又従兄弟にあたる圭は親が農家を営んでいることもあり、自然の恵みに詳しく料理上手で、その上優しく気遣いができ妹想いでもあるというハイスペック男子です。
そのシュッとした顔立ちで、作業着すらおしゃれツナギのように着こなしてしまう好青年ぶりを発揮します。
倉本千夏
引用元:http://mobtei.com/archives/130
圭の妹にあたる千夏は好奇心旺盛で、チトの散歩を追いかけたり自分も魔女になりたいという夢に向かって魔術を学んだりと、素直で行動力のある性格が特徴です。
山菜の苦味が「大人の味」だと感じて苦手意識を持っていましたが、憧れの人が「何でも食べなきゃ立派な魔女になれない」と言えばちゃんと食べて克服したりと、かつての芦田愛菜を彷彿とさせるぐらいに手のかからない良い子という印象です。
チト
真琴が生まれる前から生きている17歳の黒猫チトは、鳴き声こそ普通の猫ですが真琴と会話することが出来ます。
千夏と同じく好奇心旺盛で、時折いたずらをしたり、ふと知らない場所へ行ってみたりと、基本的には普通の猫と同じような行動を取りますが、かなり賢いことが見て取れます。
アニメでは実際の猫の動きと同じように細かく動きが描写されており、作画のこだわりを最も強く感じられるキャラクターとなっています。
木幡歌菜
引用元:http://www.koepota.jp/news/2016/02/26/0102.html
真琴の姉で、魔法使いの世界では有能な魔女として名を馳せている歌菜。
世界中を放浪していましたが、休みをもらって倉本家に居候することとなります。
基本的には猫のようにずっと眠っていますが、真琴や千夏に魔法を教える師匠として活躍することもあります。
教え上手で子供好きな先生といった立ち位置で、活発的だけれど優しい雰囲気も持ち合わせています。
エッセンスとしてのファンタジー
引用元:https://www.google.com/amp/s/www.lisani.jp/0000012606/amp/
ふらいんぐうぃっちは名目上ファンタジー作品としていますが、あくまで田舎暮らしのスローライフを描いた作品です。
道端に育っていたばっけ(ふきのとう)を摘んで天ぷらにしたり、畑を作ったりと、きれいな空気の流れる青森ならではの風景を描きながら、その中にエッセンスとして魔法使いの世界が介入してくるような構成となっています。
一見怖そうな見た目の妖精や幽霊なども、コミュニケーションを取ってみると皆優しく、主人公の面々とすぐに打ち解けてゆきます。
リアルな背景とファンタジーの融合
また青森の観光推進作品としての役割も担うこの作品では、実在する背景の中で行われる魔術が、あたかも本当に出来るのではないかと錯覚させる力を持っています。
そんな背景で特に感動したのは、明治時代の幽霊がウェイトレスを務める古い喫茶店です。
ステンドグラスがあしらわれた風情のある洋館はさすがに創作なのかと思いきや、ちゃんと弘前に実在する「大正浪漫喫茶室」というカフェがモデルとなっていました。
外観や庭の木まで、ほぼそのままの外観を再現しています。
圭の自然なモテ男子力
方向音痴な真琴を駅前まで迎えに行ってあげたり、料理が得意な一面を見せたり、落ち着いたトーンと柔和な笑顔で話しかけたり。
ハーレム担当の主人公ともいえる圭の行動や仕草から滲み出るモテ要素は、近頃流行っている大作のなろう系アニメに出てくる主人公とは一線を画しています。
名作に見られる配役
ふらいんぐうぃっちの主人公真琴を演じるのは篠田みなみさん。
圭を演じるのは菅原慎介さん。
どちらも当時から新人として期待されていた声優です。
その脇で真琴の愛猫チトを茅野愛衣さん(ほぼ「にゃー」しか言いません)、歌菜の愛猫ケニーを佐倉綾音さん(みゃーしか言いません)が演じたり、圭と千夏の母親、奈々を井上喜久子さんが演じていたりと、大人気の若手や安定した人気のベテラン声優で固められています。
ジブリやスピルバーグ作品にも見られるキャスティング手法ですが、新人の間にしか出せない半分一般人のような自然な演技を主軸に置いて、少し不安定なところは脇を固めるキャストとの相乗効果で味として昇華させるという狙いが感じられます。
ここからも分かるように、こうしたキャスティングをしている作品は総じて全体的な造りが丁寧で、名作と呼び声の高いものが多いです。
今一番求めている癒しがある
作中を通して全体的に穏やかな時間が流れ、何も考えずに見ていられるのに、毎回何か大切なものに気付かされる作品です。
外へ出たり友達と会って交流したりすることが制限され、Twitterなどでも「鬱」や「ストレス」「疲れ」といったワードが急増している今こそ、このような作品で癒されてみるのもいいんじゃないでしょうか。
冒頭でも言いましたが、ここまで読んで下さった方はこの際一度見てみてください。
寝る前に流しっぱなしにしていても安眠効果があると思います。
久々におすすめのアニメです。
「ふらいんぐうぃっち」を無料で見るには
U-NEXTは31日間、Huluは14日間の無料期間が設けられているので、他に見たい作品が無ければその間に解約してしまえばOKです。
アニメ以外に人気のコンテンツとしては、U-NEXTはアーティストのライブや舞台などの映像がかなり豊富で、Huluは海外ドラマをいち早く見ることが出来ます。
もしまだどちらにも登録していないという方がいれば、自分の目的に合うものを選んでください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
他にもおすすめの作品があれば、またご紹介しようと思います。